キレイなコーディングよりもウェブサイトが機能するために重要な事
ひと月程の短期契約で、現場に出向き、CGI 等一切無しで HTML4.01 テーブルレイアウト、XHTML + CSS 準拠モード混在、フレーム利用の中規模サイトで見た目にも仕様が揃っていないサイトのスタイル統一、クライアントさんが随時更新可能できるようにフォーマットを整理し、ひな形ファイルみたいなモノを作るという業務を遂行してきました。
昨年リニューアルを業者に頼み、それまでや現在でも担当者が自身の HTML の知識でやりくりして、毎日のようにニュース更新をしており、そのフォーマットをリニューアル後のデザインに揃えられておらず、また、リニューアルした箇所へのメニュー追加等を自分達でしているうちに、どんどん各所が崩れていっている状況でした。当然、業者に対応を相談したのですが、高い見積もりを出されて諦めモードだったらしい。
最初話を聞いて、現状の状況を確認しながら、CMS 導入提案等をしましたが、サーバー環境等の関係で今すぐそういう面で変更というのが難しい。そこで今出来る中でどこまで何をするか、先方の要望をとりあえずひととおり出していただいた上で、予算や時間等を踏まえてやれるだけのことをすることに決めました。
作業は「古いコードを新しいコードに揃える」のではなく、その逆です。XHTML を HTML 4.01 にしました。それが現状、今後を考えての策としては有効だと思ったから。
クライアントさんの担当者(数名)の「古いコード」は、できるんだったら書き換えたいですが、それよりも重要なのは、こちらからみれば 10年くらい前のウェブドキュメント制作の知識でやりくりして、毎日のように更新してる状況は結構驚きで、むしろ尊敬に値する、ってところ。
現在は CMS の利用等が大前提でこちらも「サイトの見た目とか、たんに SEO でどうのこうのという前に、自分達が自分達の言葉で情報を発信すること」が大切ですよ、とか結局はソコにあるべき情報がちゃんとあることや、必要な情報更新を適時に行なう事でウェブサイトは機能するんですよ、とクライアントとの打ち合わせでエラソーにいってるんですが、そんな一番重要な面において、そのサイトは現状でもソコソコ「機能している」ってことです。
だから今は早急に XHTML + CSS に変換するとか、フレームを外すとか(やれるならやったほうが有益な面はいっぱいあるが)ということよりも、現状の更新環境に余り影響を与えないように、いろいろ手を加えてもフォーマットがヘンにならないように、という方向で作業は終えてきましたが、アレほど「CMS 導入」を勧めたい状況というのはあんまりないかもしれない。
逆に「CMS 導入」提案しても、担当や周辺関係者がだいたい「サイトを見ない」「情報を入れない」という場合もあり「サイトを機能させる」のもこちらの仕事なので、そうならないためのフォローをするように制作時に契約をするんですが、それ以前に、提案の時点で「え?更新とか自分でやるの?プロに任せとけばいいんじゃないの?そういう手間のいらないサイトを作ってよ」なんてー方々もいたりして、それはそれで作れるけれど、そこで得られる効果は限られる(そして効果が無いことをこちらのせいにされる)のですよ。コッチがいろいろがんばっても。
別件で、その会社にはとても深いトコロまで関わっていて、いろんな周辺事情も知っていて、サイトリニューアルしてて、Nucleus CMS 使ってて、担当が変わったので、前の担当者との引き継ぎをシナサイヨ、とか、情報更新手順で分からないことがあったらキキナサイヨ、と伝えたのに、てんで情報を(あるのに)いれないわ、いれても遅いわ、内容文面に間違いがあるわ、だったのでツッコミいれたら「いやなんかよく使い方分かんないんですよ」なんていうのでさすがにコチラもちょっと憤慨中、というのがあります。
例えば自身が懸命にいろんな方々に伝えたいという思いがあるなら、そういう手間は手間じゃない筈なのです。そして、コチラは、関係者が手間とならないようにも考えるし、手間があったらあったぶん、努力したら努力した分、反応があるサイトにするように出来る限りの事をします。
でも「自分はミンナにコレを伝えたいんだ!という気持ち」がその行動からは全く周りには感じられず、情報を待っているユーザーがもともと居たのに、だんだん離れていってる状況をコチラは知っているのですが、どうすれば本人は理解して改善するのか、ウェブ管理者としていろいろ考えて行動してるトコロですが…。
てことで「ウェブサイトが機能する」ために必要なのは、そこに関わる方々の「気持ち」だと思う今日この頃。
自分のようなプロがするのは、その「気持ち」があった上で、それを効率良く、効果的にもっと広める、ということであって、そもそもその「気持ち」がなければ、どんなにキレイにコーディングしようとも、どんなに難しい仕組みを使って「効果的表現」をしたとしても、なんの効力も無いのです。
例えばソコには社長から突然「オマエをウェブリニューアルの担当にする」と命令されて、そんなのハジメテでやる気マッタクナシ社員が下請けに丸投げ、ということだったりするという周辺状況が必ずあります。そういうことって見たくなくても見えちゃうもんです。そして結果的にできたサイトにも必ずその「気持ち」は出る、当然、ユーザーに見えちゃうんですね。
単にウェブ制作に関わっていて、そんな様々なことが見えるようになって、さて、だから、ソコで自分はナニをドウしていくのが良いのか、日々模索を続けています(笑)
2009-06-08 15:29 | WebCreate | ichiro | permalink


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